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About the Project

 木下が担当してきた地域政策・地域創生に関する「文化資源デザイン論」の授業は、カリキュラム改変でその後「公共マーケティング」「地域経営論」と名称が変更されたが、一貫して地域と連携したプログラムを展開してきました。

 当初は、京都およびその周辺をフィールドワークの対象としていましたが、2015年からは和歌山県那智勝浦町を対象とし泊まりがけで地域診断のフィールドワークを実施しました。その後、和歌山県では一定の成果がでてきましたので、2021年度からは滋賀県近江八幡市をフィールドワークの対象とすることにしました。具体的には、なかなかうまくいっていなかった安土城の整備・復元事業協力の一環としてのまちづくり支援が目的でした。整備・復元事業については、滋賀県が「幻の安土城復元プロジェクト」を立ち上げ、順次基盤整備・安土山整備計画の策定・安土城考古博物館のリニューアル・安土城のデジタル復元等の事業を展開することができ、それに併せて授業では安土の魅力創出に寄与してきました。2026年は安土城築城450年の節目の年となり、数多くの事業が行われるに至っています。このように、安土地域および安土城事業については、それなりの成果が残せたと考えています。

 

  そこで、今後については安土城(滋賀県のアンカー施設)がもし再建されたと仮定して、安土城だけでなくもっと広く滋賀県の魅力を発信してくためのアイデアを広く若者から集め整理しておきたいと考えました。また、今ひとつの理由としては、大学のある山科地域において、2029年内にJR山科駅に「特急はるか号」が延伸する計画となっています。これは、いくつかの理由はありますが、大きなところではインバウンドによる京都駅の混雑解消があります。山科駅は、地下鉄東西線も通っていて非常にアクセスの良い場所であるだけでなく地域価値も高まっているところですし、2029年以降に海外からの観光客が多く訪れることが確実となります。そこで、最も滋賀県に近い山科を滋賀県の入口ととらえ、ここを京都に来る観光客を滋賀県に誘導していくゲートウェイ的な機能が担えるように準備しておくことも念頭においています。

  ところで、よく「滋賀県には琵琶湖しかない」といわれます。この地域には古くからの歴史があり、また多くの魅力を有していますが、それが理解されていない現状があります。その背景には、内外にその魅力が十分発信されていない点が要因と考えています。そこで、本プロジェクトでは大学生など若い人の目線で広く滋賀県の文化資源を観察し、数年単位で徐々に滋賀の魅力をクローズアップし、独自の視点でアイデア提言をしていければと考えています。その過程においては、びわこビジターズビューローさんと連携を取りつつ、得られた情報やアイデアなどを共有しながら進めていく予定です。最終的に、滋賀県が観光地日本一となることを目指し、事業名を「京都橘大学 滋賀ONEプロジェクト」と命名しました。本プロジェクトを通じて少しでも未来を担う若者の意見を反映することができればと考えています。

2026年5月28日

Member

プロジェクトディレクター

木下達文 KINOSHITA, Tatsufumi

京都橘大学・経営学部経営学科教授

プロジェクトアドバイザー

有田高志 ARITA,Takashi

びわこビジターズビューロー・企画広報部副部長

© 2018 京都橘大学 木下達文研究室
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